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【本音論】見たくなかった建築業界の現実

こんにちは。みえスマの川北睦子です。
今回のお話は、私がちょっとショックを受けたことです。
『見たくなかった建築業界の現実』
「10時と3時におやつが食べられると知ったからや!」
と父親が、サラリーマンを辞めて左官職人になろうと思ったきっかけを話してくれた。
それだけを聞くと、「なんとまぁ、お気楽な~」と思うかもしれない。
でも、実際の丁稚修行は今の時代では想像できないものだ。
父も職人、母の実家も建具職人という家庭で育った私は、
3Kと言われる職人さんたちに、優しく見守られて育ったためか
モノを作っている職人が好きだ。
これは理屈で説明できるものではなく、ただただ好きなのだ。
その職人が、建築業界では「下請け」と呼ばれていることを知ったのは、
私が設計事務所に勤め始めてからだ。
そして務めたある工務店はいかに安く下請けさせるか?をだけ考え、
少しでも安い職人を探していることに驚いた。
もちろん、会社の利益を出すためだ。
いい家を建てよう!いい仕事をしよう!なんていう意識は全くない。
職人の家庭で育った人は知っている。
職人たちは自分たちの仕事に誇りを持っている。
その気持ちを全く無視して、ただ「安くしろ」と言われたらやる気をなくす。
これは、誰でも自分に当てはめてみても分かることだろう。
「今のままの勤務形態、内容で給料を1/3カットして欲しいな~!
それでもやってくれたら来年度も雇用するから」と言われるのだ。
誇りを捨て、自分をごまかしながら生活のために仕事を請ける職人もいる。
逆に誇りを守り、生活に窮する腕のいい職人がいる。
そんな状況を間近で見ていて言えるのは、
この状況が“いい家づくり”につながるとは絶対思えないということ。
みえスマの座談会に参加してくれた人が嬉しいことを言ってくれた。
「できるだけ建築費は抑えたいけど、職人さんたちを苦しめることはしたくない。
たまたまた出会った近くのおじさんが職人でね、辛いって言ってたのを聞いて、
自分の家の現場に関わる職人さんたちには気持ちよく仕事をして欲しいから」と。
職人の血が流れる私は、思わず涙が出そうになった。
「この人はきっといい家づくりができるんだろうな~」って思えた。
もし、これを読んだ人が、家を建てることになったら、
是非、職人さんたちに直接会って欲しい。
工務店の人にそう頼んでみて欲しい。
そうして、自分たちがこの家にどんな想いを持っているか伝えて欲しい。
現場に出向いて、気軽に話し仕事を見せてもらって欲しい。
そしたら、職人はめちゃくちゃ頑張ると思う。
だってもともと「義理と人情の塊」のような人々だから。
どうぞ、どうぞ、お試しあれ(*^_^*)。
さて、お声をかけさせていただいていた「施主たちの住まいづくり座談会」
ですが、日時が決定しました。7/21(火)です。鈴鹿市白子あたりのレストラン
でランチをしながらおしゃべりをしたいと思います。
参加者は3組。どうしようかな~?と思っている方、是非お越しください。
今、まさに建築中の方、打合せ中の方、家づくりを経験された方。
今から家を建てようかな?とか、何かうまく進まない、出会いがないという方。
こんな機会はなかなかないので、勉強になると思います。
7/18(日)が最終締切です。たくさんのご応募お待ちいたしております。
記事は下記から
http://mie-sumai.com/content/view/238/114/
お申し込みは下記から
http://mie-sumai.com/component/option,com_contact/Itemid,3/
お会いできるのを楽しみに(^^)。