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【見学会探訪】緑の街の家

村林桂建築設計事務所さん設計の「緑の街の家」へ見学に行ってきました。
キーワードは「風と光の魔術師」。さて、どういうことなのでしょうか?

「切妻の屋根の家は、なるべく低めに作った方がバランスが良い」と村林さん。
美しい切妻の形と黒い杉板の壁、深い軒が印象的です。

中庭を挟んで北側がお母様の家、南側が新築された息子さんのご家族の家。
庭がふたつの家をゆるやかに繋いでいます。
リビングの窓から見える立派な松は圧巻!これぞピクチャーウィンドウ。
床はなんと檜!スキッと気持ち良い感触です。

リビング&キッチンは、合わせて22畳もある大空間。
「天井が高くて気持ちいいのだけど、冬寒いのでは?」
と聞いてみたところ、蓄熱式床暖房が基礎全体に入っているのだとか。
深夜電力を利用するので、料金も安く抑えられるようです。
この床暖房、家全体が暖まるので部屋ごとの温度差が少なく、
急に冷えた部屋に入って心臓がキュッ・・・なんていう心配もないのだそう。

50代のご夫婦と大学生のお子さん2人という家族構成。
2階の子どもさんの部屋は、将来独立されることを想定して、
ロフトにも改築出来るようなつくりになっています(左)。
風の通り道を確保。窓とドアから爽やかな風が通り抜けていました(右)。

キッチンの向かいは、客間も兼ねた8畳の和室。
(左)障子を開けた目透かし越しに見える玄関。やんわりと光が。
(右)畳の下には引き出し式の収納スペースがたっぷり。
他にも建築家ならではの細かな仕掛けが!

汚れ物を洗うための洗面台。フタを閉めれば作業台に。

リビング、キッチン、浴室、トイレ、寝室・・・
1階で生活出来る間取りは、将来的にも安心。
掃除もラクラクでしょうね。
私のようなズボラな主婦(-_-;)には憧れの間取りではないでしょうか?
最後に、村林さんに家づくりの考えをお聞きしました。
大事にしていることは「周辺環境から家づくりを考えること」。
たとえば、南面にすぐ向かいの家があるような状況では、
思い切って2階をリビングにしたり、
今回のお家のように北側を広くとったり・・・。
そう、このお家は、南側より北側にたっぷりと庭の空間があるんです。
お母様のお家に十分に日が当たるように、
また、庭を二つの家とを繋ぐ場にするための配慮だとか。
奥様の丸屋久美さんも一級建築士。
旦那様である村林さんを「光と風の魔術師」と称していらっしゃいました。
お互いを尊敬し合う、なんと素敵なご夫婦なんでしょう (^_^)

「細かい部分は建築家さんが決めてしまうのでは?」
という不安があることを伝えたところ、
「そんなことありませんよ〜」と丸屋さん。
「もちろん建築家側から提案はしますが、
お客様と話し合い、ひとつひとつカタログから探していきます」とのことです。
ドアノブとか照明とか細かい部分が気になるワタシ・・・。
少し安心しました (^_^)
こんなふうに、家づくりのちょっと気になることを直接建築家に聞けるのは、
見学会の醍醐味です。
お近くで見学会が開催されるときは、是非足をのばしてみてください。
みえスマ掲示板も見学会情報でにぎわっています!
村林さん&丸屋さん、長い時間説明していただき、ありがとうございました。