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【見学会探訪】kigumi~タテの家

名前は「タテの家」
何が「タテ」何でしょう???

実は、木の外壁の桟が縦に入っているから「タテの家」なんだそうです。
(「ヨコの家」も只今建設中!)
道路側にご主人様たっての希望のインナーガレージがあります。
もちろんこのガレージも「土壁+木組み」
なんて贅沢な!
というと、これには色々ヒミツがあるそうで・・・
それはまた後で。(^^♪
道路からガレージの壁が続くアプローチ。
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右:2階からアプローチを見る 左:道路側からアプローチを見る |
木の外壁のメンテナンスは大変では?
という質問に
この外壁は一寸厚(約3.3cm)の木を使い、塗装はウッドロングエコを塗装。
当然木の風合いは年と共に変わっていきますが
50年は大丈夫だそうです。
(綺麗な色を維持したいと言う方は、何年かごとにキシラデコールなどの塗装を薦めているそうです。)
だいたいの施主の方は
変化する木の色や風合いを楽しみにしているそうで
特別なメンテナンスする方は少ないとか。

リビングは広々吹き抜け!
和室の天井は薄い木をあじろ風に編んでいます。
このお宅は蓄熱式輻射床暖房「サーマスラブ」を採用しているので
ほのかに暖か。
深夜電力を利用して基礎部分に埋め込んだ蓄熱層を暖めます。
安い深夜電力を利用するので経済的です。
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和室との段差から 床下の暖かい空気が入ってきます。
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床の間の色がアクセントになっています。 |
設計のWOOD PRO SSD建築士事務所瀬古さんは親戚の材木屋の隣に事務所を開設し4年目。
木を余すところなく使うことをモットーにしているそうです。
丸い丸太から、四角い柱を取るとどうしてもあまりの部分が出てきます。
また、丸太は割って見ないと中がどうなっているのかわからない事もあります。
そういった本来は、価値が認められなくて捨てられてしまう部分も「木」は「木」。
出来るだけ使えるようにしているそうです。
このことが全体のコストダウンにもつながっています。
例えば床材は一寸の無垢板。
よく贅沢ですね~と言われるそうですが、
薄い床材を使うときに使うコンパネを使わないというメリット。
床材用の板は節のある部分は屋根材などに使ったりしてムダのないようにしています。
和室の天井も梁を切り出す時に出た薄い端材を貯めておき、編んで使っているのです。
スゴイ!! (~o~)
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ガレージの天井も 床材に適さなかった木を使っています。
だからこそ コストダウン+エコなんですね。 |
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玄関横の和室は奥様の刺繍室。 将来、刺繍教室にしても リビングとは動線を分けられるように 水周りなどをプランニングしてあります。 |
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2階の部屋。 白い壁は、漆喰の”ぱらり仕上げ” 表面がツルツルではなく 少しでこぼこしているので 暖かな感じです。
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↑2階から吹き抜けを見下ろす
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2階廊下にある手洗い。 丸い木の台が可愛らしい♪ |
三重の木での木組み、土壁にこだわった住宅。
サーマスラブ&設計管理費込みで、約60万~70万円ほど。
なぜそんなにお値打ちに???
それは、ムダのないように木を使う事と、
直営方式で、業者さんとの契約は施主様がする分離発注を採用しているから。
だから見積もりは全部施主様にオープン。
追加発注の分も
工期に余裕があるので現場で決めながらする。
納得の行くカタチで、住まいづくりが進行出来るわけです。
お施主様によると
設計の瀬古さんは、提案や疑問などをすぐにカタチにしてくれるところが良かったそうです。
色々他の業者の方ともやりとりをされたこともあるそうですが
なんと行っても瀬古さんに絶対の信頼感を持ったとか。
最後の決め手はやっぱり「人」だったそうです。

↑設計のWOOD PRO SSD建築士事務所 瀬古さん。
今のままでは10年後、このような木組み土壁の家が建てられなくなるかも、
とおっしゃっていました。
そのためにも職人さんとのつながりを大事に
これからもこんな住宅をたてるようにしていきたいと。
左官職人さんたちとのネットワーク「泥人(どろんちゅ)」では
色々なイベントも行っています。
次回開催されるときには是非。
今回瀬古さんから来年用のカレンダーを5本いただきました。
欲しい方はお問合せから「カレンダー希望」と明記して【みえスマ】までメール下さい。
追って、連絡させていただきます。
お施主様、WOOD PRO SSD建築士事務所瀬古さんありがとうございました。m(__)m