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【何でも質問箱】太陽光発電って、お得??

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【相談メール】
まだ家づくりについて検討し始めたばかりなのですが
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minamiより~
カタログだけではわかりにくい太陽光発電の違いがわかりました。
設置器機代の元が取れるかどうかは難しい感じですが、人それぞれのライフスタイルによるのかも知れません。
10年以上使い続けるものですから、設置するだけでなくアフターメンテナンスの事についても確認したほうが良いようです。
- ベターハウジング 佐野さん
> 何年くらいで償却できるものなのでしょうか?
> 出来たら、電気を売電したお金をローンに当てたいと思っていますが可能ですか?
まず、償却出来るかどうかですが、その時の制度によって、大きく変わります。
制度とは、(1)買電価格の設定 (2)設置の際の補助金 のことです。
御質問者が設置されるときの(1)(2)がどの程度あるかどうかに、左右されます。
現在、①が1kwあたり約48円、(1)が1kw当たり70,000円です。
これは、今年、今年度の制度です。来年以降、(1)は10%程度、安くなります。
再来年は、もっと安くなる見通しです。
(1)(2)次第ですので、償却の年数は分かりませんが、
今年、鈴鹿市で3.2kwの太陽光発電を設置したお客様には、「絶対20年で元はとれます」と断言しました。
> またメーカーによる違いなどがあれば教えてください。
屋根が小さいなら、発電効率の高い サンヨー(パナソニック)HIT
屋根がそこそこ大きいなら、シャープ、京セラ
どえらい屋根が大きいなら、メードインチャイナ(トラブルが多いという話ですので、お薦めはしません。安いから、たくさんパネルが載せれるという意味です。)
どんどんいいものが出てくるのは、間違いないでしょう。今現在、お薦めするのは、サンヨー(パナソニック)HITです。
HITのメリットは、
・発電効率がいい ・曇りの日でも雨の日でも発電する ・太陽の入射角度が悪くても発電する
HITのデメリットは、
・設置費が高い ・設置費が高いので、補助金がもらえない(現在の制度では)
ちなみに、屋根材一体型は100%お薦めしません。
-
和樹の家 藤村さん
まずお断りしておきたい事は、太陽光発電システムの設置が
今期分(12/24までに申込)に間に合うという前提でのお話しかできません。
ご存知とは思いますが、補助金は来年度たぶん無くなるでしょうし、
売電価格も48円から下がるのは間違いなさそうです。
シャープ製の場合
3.91kwモジュール設置工事 1式 ¥2,600,000(税込)※1
国からの補助金 1kw当たり \70,000(上限10kw)
3.91kw×¥70,000=¥273,700
※1 一般的な平均値ですので、設置条件により変わります。
亀山市の場合
亀山市からの補助金 1kw当たり ¥30,000
3.91kw×¥30,000=¥117,300
しかし、上限が¥100,000に決まっているので、
¥100,000
そうすると
¥2,600,000-(¥273,700+¥100,000)=¥2,226,300となる
次に
年間発電量を12.3kwh としますと、
年間 12.3×365日=4489.5kwh
売電価格が¥48なので1年間で
¥48×4489.5=¥215,496の売電ができ、
その結果
¥2,226,300÷\215,496=10.33年で元が取れる計算になる。
売電価格が¥48なのは10年間だけなので、厳密にいうと
もう少し期間は延びることになるとは思いますが、
大雑把な計算なので、あくまで参考というふうに考えて下さい。
これからお家をお考えということなので以下の事も
参考にして下さい。
【同じ面積の屋根においての比較】
太陽光発電は建物の向き(方位)によっても発電量が変わってきます。
ベストは南向き(100%)東南・西南(96%)西・東(85%) 北は基本的にはダメです。
屋根の形状は、片流れが屋根面積の点では1番(屋根面積が一番広く、たくさん載せられる)
2番目は切妻屋根で、寄棟や入母屋は積載量が少なく、パネルの単価が高いので割高になりやすい
屋根の勾配(傾斜角度)は、約30°前後が理想的です。(4.0~4.5寸勾配程度)
発電量は、傾斜30°、南向き場合で4・5月7・8月が良くて、冬場は少し悪くなります。
それと太陽が出ていないと発電しないように思われがちですが、曇りの日でも少ないですがちゃんと発電しています。
最後にメーカーについてですが、
私どもはシャープ製を使っております。なぜかというとアフターメンテナンスがしっかりしています。
設置後10年の保証期間があり、サポートセンターもあって安心だからです。
先日、7月に設置させて頂いたお客様から『太陽光発電システムが動いていない』との
ご連絡があり、サポートセンターに電話して、来てもらいパワーコンディショナーのリセットで元通り発電するようになりました。
原因は前日の近いところでの落雷で、たまにあるそうです。
それで雷対策も教えてもらい、お客様も一安心されていました。
もし別の原因でパワーコンディショナーが壊れたとしても、無料で交換してもらえるので
やっぱり、アフターメンテナンスは大事だと思います。
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アンビエントホーム桑名 伊藤さん
> まだ家づくりについて検討し始めたばかりなのですが
> 将来家を建てた時に太陽光発電を取り付けたいと思っています。
> 何年くらいで償却できるものなのでしょうか?
1KWHあたり50~60万円前後が現在の相場といわれています。3KWHの
大きさで約150万円、償却期間は7年~10年ってところでしょうかね?
> 出来たら、電気を売電したお金をローンに当てたいと思っていますが可能ですか?
売電価格は今年は1KWHあたり48円、気候のいいときの発電量からすると
光熱費ととんとん=光熱費ゼロと言うのが現状ではないでしょうか?
昼間まったく家にいない方ならば売電の方が上回りますが、
いっても1万円台に乗るのかどうか・・・
ただこの売電価格も今年の48円がマックスです。
年々下がっていくというのがおおかたの予測です。
売電価格=導入年度より10年間の売電価格が決まります。
今年は1KWHあたり48円ですが、来年度以降は経済状況にもよりますが47円以下といわれています。
どれぐらいお得かは下記HPにてシミュレーションしてみてください。
http://www.solar-frontier.com/jp/simulation/index.php
> 30坪程度の家で、小高いところに建てる予定ですので日当たりは大丈夫だと思います。
屋根の形状にもよりますよ!
太陽光発電のモジュールはできるだけ1面で南中方向に垂直にし、
さらにその角度を6/10にすると最大限の発電効率となります。
6分勾配の屋根は結構きつい傾斜です。
メーカーによっては一部が陰った場合極端に発電効率が落ちる場合がありますのでご注意下さい。
> またメーカーによる違いなどがあれば教えてください。
まずは大まかに分けると、発電モジュールの違いでシリコン系と非シリコン系に別れます。
原材料や製造工程が全く違います。
私は非シリコン系のほうが世間によくある金属を使い、
製造工程は鉛やカドニウムといった扱いによっては環境汚染の元となってしまうような重金属を使わないこと、
またその製造時に使われるエネルギー量が、従来の結晶シリコン系太陽電池にくらべ少ないことや
発電効率の良さなどによりCISという非シリコン系モジュールの太陽光発電設備をおすすめしています。
詳しくはこちらをご覧下さい
↓↓↓
ソーラーフロンティア社HP
http://www.solar-frontier.com/jp/
ちなみにこの会社、パイオニアの撤退したプラズマテレビの工場を買い取って
太陽電池の工場にしています。
プラズマテレビの製造工程と太陽電池の製造工程は良く似ているそうです。
工場の初期投資を極力抑えているところが、この会社を支持できる一因でもあります。
あくまでも私見なのでご参考までに・・・
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ハウスプロダクト タケモリ 竹森さん
太陽光発電のパネルの種類には基本2種類あり単結晶タイプと多結晶タイプというものがあります。
まずそこがスタートかと。
何が言いたいのかというと発電効率がパネルの種類により異なり,
よく言う『4キロだから』とか『3.5キロだから』ということもモチロン大切なんですが要は発電できる電気の総量が大切かと考えます。
つまり,パネルの枚数(キロ数と言い換えてもOKです)×発電効率=発電電気の総量となり,
キロ数だけで良いとか悪いとか語られている現状がイマイチ腑に落ちないように感じています。
また,売電と言う話もありますが,太陽光発電で随分電気代は減るはずですが,
これは大きなお金を掛けて太陽光発電を設備するので当たり前かと(でないと,お金ばかり掛かってメリットないという話になりますもんね)。
但し,住人のライフスタイルや建物のスペックにより必要な電気代も変わってくるので一概に太陽光パネルだけで住宅の電気代を語ることは難しいのではないかと思います。
例えば断熱性能が良くない家と,きちんと断熱された家では同じ太陽光パネルが載っていても光熱費は変わります。
部分で考えるのではなく家全体の最適化というコンセプトで考えるのが良いかと思います。
また,パネルですが通常300キロとか400キロという重さになりますので,それに対する躯体の強化ということや,効率的に光を取り込むための屋根形状など色々考えて頂く必要があり,太陽光パネルだけの事を考えてもうまく行かないかと思います。
質問への個別的な回答としまして,30坪程度の家の計画ということですので,取れる屋根面積に制限があるかと思います。
従いまして上記の通り,屋根形状から取れる電気の総和を事前に計算してもらい,売電金額等メーカーに教えて頂くのが良いかと思います。