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最初にお会いしたとき、お施主さまからいただいた言葉は、
「今まで、イメージが伝わらなかった・・」でした。
そして、打ち合わせを重ねて、「しっくりくる・・」、「・・なんかしっくりこない・・」。
という言葉が、何度となく行き交いました。
ですので、この家では、「しっくりくる」というのが、最大のキーワードでした。
・・・・と語る設計のアトリエオーブ西本 さん。
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黒のガルバニウムと朱色の木の外壁のアクセント。

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玄関を入るとまずはリビング。

床は無垢材、天井がべニヤ仕上げ。

巾木(詳しくはこちら>> ) や廻り縁(詳しくはこちら>> )などを無くしてできるだけすっきりした空間に仕上げています。

無機質な白い壁と有機質の木の融合 がテーマのこのお宅。

シンプルな空間ですが木の材質とのバランスがちょうどいい感じです。

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リビングから3段階段を上がったところにあるキッチンとダイニング。

天井高2.7mのリビングから少し天井の低いダイニング。

広々感とちょっと籠った感じのダイニングの対比が面白いです。

計画当初は壁と間仕切りだった階段横の壁。奥行き感を出すために思い切ってオープンにしたそうです。

完成してみて、2階階段の窓から光がちょうど入ってくることがわかり、ラッキーだったとか。

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リビングとダイニングの距離感も大事にしたかったというお施主様。壁で区切るのではなく高さで空間を区切っています。

キッチン前の天井付近の壁にアール(丸み)が付いていることがわかるでしょうか?

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キッチン背面の窓。
高い位置からの光が入ります。
近隣からの視線も気になりません。

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和室特有の鴨居など(詳しくはこちら>> )も無くしシンプルにしていますが、壁の一面を薄いピンク色にすることにより温かみのある和室になっています。

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2階に上がる階段の天井にもアール。(木楽工房 の舘さんによると施工がとてもたいへんだったそう、、、仕上げ材ではない材料をこんな風に使うのはとても大変だったという事は、想像できます。。。)

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そして、階段の壁の開口部も片方がアールに。
ココも施工がすごく難しかったそうですが、白い壁に影の陰影がきれいにでています。

色々な所に配されたアールを取り入れた壁や天井は、直線的な空間に丸みのある雰囲気の空間を作っています。

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2階の子供部屋は将来2つに仕切ることができるようにしています。お子さんが小さい間は大空間で遊びます。

小屋裏を利用した10畳もの収納。

こまごました収納は少なく、こうした大容量の収納空間を設けています。

例えば一段上がったキッチンダイニングの床下。

置くまで行けなかったのですが、かなーり収納できます。

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お施主様に話を伺うと

ネットで西本さんを知り、その後違う工務店にも話を聞きに行ったりしたものの「しっくりこない

ディテールにこだわりがあるというお施主様にとって設計・西本さんの美的センスと施工・舘さんの実用にセンスは、ばっちりの相性で「お任せして良かった」 と。

「お気に入りはどこでしょうか?」と尋ねると

「どこも一つ一つじっくり検討したので全部なんです。かなり親身になって相談にのってもらいました。」

半年以上の打ち合わせを重ねたそうです。

「どんな家ですか?」

「一言でいうと、ミックス。外観もシャープなガルバニウムに朱色の外壁。室内も無機質な白い壁に木の天井と床。そんなミックスした家を目指しました。」

なるほど~!

なんだかうまく説明できないけれど「しっくりくる」「しっくりこない」というのは、とても大事なことだと思います。

自分が好きなものの感覚、伝えたいニュアンスが伝わるパートナー。

家づくりの一歩目はそんなパートナーと出会う事なのかもしれません。

アトリエオーブHP>>

木楽工房HP>> 

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