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普段、お宅を見せてもらうのは
だいたい建てて間もないものが多いです。
その時は住み手の生活を予想しながら
見せていただきます。

でも、私にとって
建築家に建ててもらった家が
数十年後にどうなるのか?
が、すごく関心がありました。

本文より~

本書では24軒の家を紹介させていただいたが、
お願いをした建築家の数はその3倍にのぼる。

これぞと思った家はすでに人手に渡っていたり、
建て替えられていたり。
下見に行くと、設計者には見せられないような状態だったり・・。

この国では、いい状態で同じ家に住み続けることが、
どれほど大変なことががわかった。

だから、ここに紹介する建築家が設計した24軒の住宅は、
原型をとどめながら20年以上生き延びてきたこと、
住人が愛おしんで住み続けていること、
それだけでも私の中では十分に「名作」になっている。

~引用終わり

この本に紹介されている家は
20年たっても古臭くない。
なぜだろうと考えると
共通して、住み手が家に手をかけていることが
わかりました。

手間を惜しまない、こまめなメンテナンス。
そのたびに建築家に相談する。
建築家もそれに付き合う。

それが何十年たっても
生きている家を保っているような気がしました。

ぜひ住み手と建築家の「名作」を

ご覧ください。

「建築家が建てた幸福な家」
松井晴子【著】エクスナレッジ

【目次】

住み手の心づかいで
年を重ねるほどに味わい深く
木村邸◎築26年/設計◎宮脇 壇

短所もひっくるめて
誇りに近いものが感じられる家
榎本邸◎築22年/設計◎東 孝光

あるがままの自然を取り入れた
屋上に菜園のある家
榎本邸◎築24年/設計◎石井 修

ほか21軒・・・

 

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