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【BOOK】「大工棟梁の知恵袋」★★★☆☆

大工仕事は昔からの知恵の塊だなぁ~とつくづく感じる本でした。
いくら生活様式が欧米化してきても、
いくら便利家電が普及してきても、
日本の風土は変わっていません。
なのに、家だけが欧米化してきたら・・・
無理が出てくるのは当たり前。
本文より~
昔と違って、めまぐるしい現代では、
予想のつかないことも多いだろうし、
暖房エネルギー一つとっても、
ガスや電気全般が、はたしてこのまま続くかどうかもわからない。
「どうせ建てるのだから、遠い先まで不都合のない家を建てたい。」
と考えるのは人情だが、
家づくりではちょっと考えものだ。
どうなるかわからない先のことより、
あて外れのない近い将来、
せいぜい十年くらいを一区切りに設計すると、
案外うまくいくもの。
十年を節目にして、そのときは改築してもいい、
と思うくらいの融通性がほしい。
~引用終わり
良い昔の知恵を借りて
今風の生活様式に合わせたものを
建てるということが、一番の理想でしょう。
また、躊躇しがちな
大工さん他、職人さんについても
どんどん話して欲しいとのこと。
出来上がりを楽しみにする施主とそれに答えようとする職人。
一緒に家をつくるという気持ちのつながりが
大事。と書いてありました。
確かに!
やはり、最終的に大事なのは「人」何ですね。
「大工棟梁の知恵袋」
~住みよい家作りの秘訣
森谷春夫【著】
講談社α文庫
【目次】
◎プロローグ 見直したい在来工法の知恵
◎快適で住みよい家作りの決め手
◎失敗しない増・改築と住まいの秘訣
◎頭のいい建売住宅の選び方