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【BOOK】「住宅の手触り」★★★★★

帯より~
豊かな人生は、家の中にある。
毎日使う茶碗のように
使うほどに手触りのよくなる家がいい。
あなたには「家」について
語れる物語、ありますか?
~引用終わり
以前紹介した
「建築家が建てた幸福な家」の著者、松井晴子さんの本です。
ワタシなどは「手触りのいい家」っと
聞くだけで、あ~触ってみたい!住んでみたい!と感じてしまいます。
ビニールクロスと合板で出来た家に住んでいるせいか
最近、仕上げなどの材料などがとても気になっています。(-_-;)
本書では12人の建築家と24軒の手触りのいい家が紹介されています。
単なる住宅の紹介の本ではなく
建築家の住まいに対する考えや
実際に何年も住まれている施主の考えなども紹介されています。
この本で紹介されている12人の建築家、住宅に対する考え方はそれぞれ。
例えば、
中村好文さんは
「依頼者が言葉にできなかった想いを形にする。それが僕の仕事の基本なんです。」
竹原義二さんは
「多くの家は便利すぎて、快適すぎて、人間の生存力を弱くしている。
だから自然が体感できる家を大事にしたい。」
吉村篤一さんは、
「町の地模様になるような、地味だけど長く行き続けられる住宅を作っていきたい。」
など。
施主が100人いれば100通りの家が出来る。
自分の愛着の持てる家に巡り合うには、どんな建築家に巡り合うかが重要です。
ぜひこの本を読んで
どの住まいに対する考え方が、自分に合っているのか
考えて欲しいと思う一冊でした。
「住宅の手触り」
松井晴子【著】
扶桑者社【出版】
2100円
2007/11