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【BOOK】「建築家と家をつくる愉しみ」★★★★☆

サブタイトルは
~設計コンペで家をつくった建て主たち
-10のサクセスストーリー
なかなか自分の思ったような家づくりができない・・・
展示場を回ってみたけど、ピンと来ない・・・
雑誌で建築家も知っているけど、敷居が高い・・・
どうアプローチすれればいいのかわからない・・・
いろんな理由で
建築家と家を建てることを諦めてしまいます。
本当はハウスメーカー・工務店と同等な選択肢として
「建築家と家を建てる」という項目があってもいいハズ。
この本は
「設計コンペ」としてインターネットで
設計を募集し、
様々なタイプのプランから
選択し、
家づくりをされた方のストーリーです。
インターネットで募集する「設計コンペ」。
施主の要望は一通りでも
実にイロイロなプランが出来上がってくる!
実際に何組かの建築家と面談して
話しを聞き
その中から選択するプロセスを一冊の本にまとめてあります。
中でも私が興味深かったのは、
施主が要望書に「モダンな家」と書いたら
箱のような外観の家が何件か出来ていて、
施主が「私たちの言葉が足らなかったんだな・・と反省しました」
——-という一文。
イメージを伝えるということが
いかに難しいかを再確認しました。
残念ながらボツになったプランも
なぜ選ばなかったのか?ということもざっくばらんに語られていて
良かったです。
一枚の要望書から
建築家の方々がイメージを膨らませ
何を一番のコンセプトとしてプランしているのか。
何を大切にしているのか。
そんに建築家側ののプレゼンと
施主側の本音。
両サイドから住まいについて考えられる一冊です。
「建築家と家をつくる愉しみ」
阪本 徹也【著】
TOTO出版【出版】
1429円【価格】
2002/2【発行】