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必要なのは、ほかを「CUT」して、大切なものだけを「GET」する判断力、決断力です。

最終的にそれは、建て主であるあなたに委ねられます。

二者択一の決断を迫られたときは、得られるものと失うものを前に、両者をじっと見据えなければなりません。

(本文より引用)

この本は、選択を迫られたときに、何らかの判断基準としてヒントになるような知恵を提供するアンチョコだと著者が言うように

色々な建築的な場面をわかりやすく解説しています。

例えば、、、、

住宅の設計は、お弁当づくりに似ています。

えっ!?どこが?

と、思われるでしょうが、読んでみると納得。

住宅をお弁当に例えているのです。

例えば、まげわっぱのお弁当箱は、伝統的木造住宅。タッパーの2段弁当は、増設可能ユニット住宅。。。。

いろいろありますが、どの箱にするかはあなたの自由です。。。と。

建築を学んだことがなくても、思わすひきつけられてしまうと思います。

「住まいづくりの勉強」を是非して欲しい!とみえスマはずっと言ってきました。

しかし、「勉強」という言葉はとても敷居が高く

見ただけで拒否反応してしまうこともあります。

色んな「住まい本」を呼んでくださいといっても

字ばっかりの難しい本だったら

読む前にギブアップしそうです。

でも、何千万の家を建てる前には最小限の勉強をして欲しいのです。

知らなかったばっかりに違う選択をしてしまった・・・という後悔をして欲しくないのです。

家を建てるということは、いくつもの選択をしなければなりません。

住まいには正解というものはありません。

「どちらが良いか?ではなく、どちらにするか!です。」

この言葉は、何度となく文章に出てきます。

選択肢には、それぞれ良い面と悪い面があり、建て主はどちらにするのか?選択を迫られるのです。

迷ったとき、どういう風に考えたらいいのかわからないときのヒントになる一冊。

わかりやすいイラストもたくさんあるので

文章だけでクラクラしてしまうことはありません(*^_^*)

いろいろ展示場や住宅雑誌を一通り見たけど

さぁ、自分の家をどうしようか?と思ったときに役に立つと思います。

「住まいの解剖図書 ~心地よい住宅を設計する仕組み」

第1章 気持ちよさにはワケがある

第2章 箱のかたちにはイミがある

第3章 人にも寸法にもクセがある

増田 奏【著】

株式会社エクスナレッジ【出版】

1800円

2009/11【発行】

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