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「家は持ったときからが始まり。

理想の家は手をかけ時間をかけてでき上がる」

という英国独特の考え方を通し、

便利さと機能ばかり追い求める日本人の生き方を根本から問い直す。

(~本文より)

日本人は完璧に出来上がった家が欲しいのです。

イギリス人は家を手に入れてから

自分で時間をかけてつくることに楽しみを感じているのです。

・・・確かに、現在の住宅事情からすると

われわれ日本人は便利で機能的な完璧な家を求めているのでしょう。

後から自分で家に手を入れる感覚が少ないから

メンテナンスもほどほどでいい素材を選び、

何十年というローンのために必死で働くことになるのでしょうか。

イギリスと日本とは

歴史も違うし、気候風土も違うのだから

イギリスのいいところばかりを言われても~

と、読みながら突っ込みたくなりましたが

考えれば、日本はいつの間にか消費大国となってしまい

買っても買っても物を買い、家中に物があふれ、

収納が足りないと、使い捨ての家具を買い、また捨てて・・・

の繰り返しになってきたのでしょうか。

流行りのインテリアにはすごく気を使うけれど

町並みにはそれほど興味を示さず

街中に突如奇抜な家が出現したりしています。

家は自分の財産であると同時に

町の財産でもあるという考え方、

外観は公共の一部という考えは無くなってしまったのか。

大きな意味で

家に対する価値観を考えさせられる一冊です。

・・・本当にシンプルで質素だった日本の家が数十年の間に変化してしまったのは何だったのか?

2.30年で家の価値がなくなっていく現状でいいのか?

考えさせられました。

「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」

井形慶子【著】

新潮文庫【出版】

500円

2004/05【発行】

 


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