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築20年目にして全面的なリフォームをしたドキュメンタリーともいえる一冊。
間取りがどうの、設備がどうのと、ハード的なことよりも

どうして?

どんな人に?

どこから始めたら?

と言ったソフト的なものが経験談として書かれています。

本文より~

初めて家を建てたときは、高齢の父と二人の子供との五人家族で、家づくりにもさまざまな要素を取り入れなければなりませんでした。

(中略)

それに比べれば、今度の改装は、その頃よりずっと時間があり、夫婦で共に参加することができました。何よりも自分たちのことだけ考えていればいいというのが気楽でした。

同時に自分たちがこれからどう暮らしていきたいのか、何をしたいのか、そして体が弱って自立できなくなったとき、どうするのか、さらなる老いに向けてのプロセスを真剣に考える機会を与えられました。

(~引用おわり)

作者も言っている通り、一番参考になったのが知人の経験談。
最新の設備などの情報よりも生の声が参考になるはず。(この本もそういった経験が誰かの為になれば、、、とうことで書かれたそうです。)

改めて感じたことは、どんな人(会社)に仕事(改築or新築)をお願いするかが肝心ということ。信頼できる人と出会えるかが肝です。

リフォームまでのプロセスが書かれていますが、各章にはポイントが箇条書きされていて参考になるのではないでしょうか?

例えば、
・どこをどう直したいのかを箇条書きにする。
・これからの暮らし方を夫婦でよく話しあう。
・資金については絶対に無理はしない。
・「捨てる」ための強い意志をもつ。ストックにはお金がかかることを覚悟。
・水回りの使いやすさは住宅の要、十分な検討が必要
・住宅関連の設備機器は日進月歩。欲を言えばきりがない。

などなど。

引っ越し(←一度失敗している)や住んでからの<教訓となるポイント>がホントに為になります。

リフォームだけでなく新築される方にもぜひ読んでいただきたいです。

「終の住みか」のつくり方
高見澤たか子
晶文社

2004.4

1700円

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