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【本音論】ローコスト住宅で損をするのは誰?

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“ローコスト住宅”という言葉が使われるようになったのは いつ頃だろう。
「ローコスト住宅」の建築が盛んになったころ 一番苦しんでいるのは、 下請けの職人たちかもしれないと感じていた。
でも、違う。 「ローコスト、ローコスト」と言われるようになり、 一番損をしているのは、 実は「建て主」だと言えるんじゃないだろうか?
ローコストにするために、材料の質を落とし、仕上げを削減し、 材木を減らし、職人の質を下げる。
そうしてできた建物が、長持ちをするはずがない。
建て主は知らず知らずそんな家を建てている場合もあるのだ。
心ない業者は言うだろう「安いんだからしょうがないだろ!」と。
では、高い家を建てろというのか?というとそうではない。 コストを削減する努力はいくらでもできる。
建て主側ができる努力は、建物を小さくすること、 できることは自分ですること。 本当に必要な設備だけをつけること。
もちろん職人も、スムーズに作業をこなし、きちんと見積・拾い出し、 材料のロスをなくすこと。
工務店も、きちんと現場を管理し、現場経費を削減すること。 新しい知識を学び、情報収集し、常に研鑽に励むこと。
設計士も、建て主の優先順位付けや材料選びのアドバイスや、 現場が始まってから建て主への説明をきちんとこなし、 工務店との連携を強くし予定外の工事が発生しないように心がける。
非常識な予算でない限り、一つの家の建築に関わる全ての人が 「手を抜かずに、この家を予算内で収めるぞ!」という意識の下 力を合わせて取り組めば、コストを抑えた家を作ることはできる。
そんな家づくりを演出するのは、工務店であり、設計士。
そして、それらのプロを動かすのは、 他人任せでなく、プロを信頼した上で、一緒に取り組もうという 建て主の熱い想いじゃないだろうか。
本当にいいプロは、熱い想いに弱い。 でも、情に流されることはない。 儲けに走ることもない。
無理なものは無理という。 ここだけはお金をかけたほうがいいという。 もっと貯めてから、家を建てたほうがいいと止める。
それが、建て主のためであり。家のためでもある。
そして、行き着くところ、 それが自分たちの将来のためだと知っている。