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【見学会探訪】地熱住宅の家

夏涼しく、冬暖かい「地熱」を利用した
「地熱住宅」を見学に行ってきました。
そこは、地熱・外断熱を追求する
BOSCO設計事務所の実験棟を兼ねた自宅でした。
なんと贅沢なことに
30坪の平屋建て。
木の家らしいシンプルな外観です。
広々リビングです。
そこには、「地熱住宅」のパネルが展示されていました。
とてもわかりやすい説明パネルです。
「地熱住宅」を簡単に説明すると・・・
年間を通してほぼ一定の温度を保つ地下-5m部分。
当然、住宅の基礎も22℃程度と安定しています。
その22℃(夏は涼しく感じ、冬は暖かく感じる温度)という温度を利用して
家中の気温を一定に保つというシステムなのです。
※詳しくは、BOSCO設計事務所HPへ>>
7月5日の建物各部分の一日の温度変化のグラフです。
北側の外気が日中30℃以上に上昇しているのに対し、
リビングは一日中25℃前後です。
(地下-5m部分は20℃前後)
当然温度を一定に保つためには、外の熱を室内に入れないように
外断熱という方法で断熱しています。
模型の水色部分が断熱材です。
(わかるかなぁ・・・(-_-;))
基礎部分からすっぽりと住宅を覆っています。
この住宅は実験棟も兼ねているので
気密性もかなりのもの!
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次世代省エネ基準を 大幅に上回るC値だそうです。
←この家の隙間。 たったこれだけ! ビックリするほど小さいのです。 |
気密と断熱にすぐれたこの住宅。
一定の温度を家中に回すために
こんな設備が・・・
基礎部分の一定温度の空気を・・・
屋根裏の換気システムで循環させ・・・
天井の換気口から給排気します。
その他にも、細かな工夫。
各部屋の下部分の巾木を床から数ミリ開け
部屋同士の空気がつながるようにしています。
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収納部分はあえて 通気ボードを使い 湿気がこもらないように なっていました。 |
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←蓄熱暖房機。
冬は夜間電力を使い レンガを暖めておき その熱を放熱していくシステム。 |
自称「温熱マニア」という森さん。
築80年という古い家に育ち、冬寒い生活をしていたそうです。
その後、一定の温度を保つ「地熱エアコン」の開発をきっかけに
4年前「ecoハウス研究会」を知り
現在の「地熱住宅」にいたっているそうです。
外断熱の家は、今ブーム(?)になっていますが
一番気をつけなければならないのは
床下の湿気対策
だそうです。
夏場は、冷たい基礎部分に水滴がつくからだそう。
なるほど!!!
皆さんも、外断熱の家を見学に行くときは
「床下の湿気対策はどうなってますか?」
と、聞いてみてくださいね。
今回は、住宅のハードの部分のお話しをたくさん伺いました。
初めて聞く言葉に「?」な部分もありましたが
わからない事はどんどん聞いてみることが良いようです。
納得するまで
わかりやすい言葉で説明していただけました。
BOSCO設計事務所さん ありがとうございました。
m(__)m
補足・・・
「床下の空気を循環する場合、
床下の空気ってホコリっぽくない?」
という質問がスタッフから出ましたので
BOSCO 森さんに質問しましたら
下記のように返信いただきました。m(__)m
森さん、丁寧な回答ありがとうございました。