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【見学会探訪】通り土間のある家

みえスマレポーター 廣野さんのレポート第2弾です♪
伝統的な木組みと土壁の家 という言葉に惹かれて
完成見学会に行って来ました。

幹線道路から近く、住宅が密集した場所に建つ家
落ち着いた外観がひときわ目立っていました。

曲線の竹垣が自然と玄関へといざなってくれます。
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木製の玄関扉を開けるとそこが『通り土間』になっています。 奥に見える扉が通用口(勝手口)。裏のガレージへと繋がっています。 この『通り土間』には家の顔となる玄関と、プライベートな通用口として |

ガレージ側からの外観
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通用口側には収納棚、手洗いがあり
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通り土間からキッチンを見る。
キッチンから洗面所・浴室は一直線。 家事動線がスムーズです。 |

玄関でもある土間から上がるとLDK。
木の優しい香りがする落ち着いた空間です。

一番に目に付くのはリビングの大きな開口とそこから見える庭。
竹塀に囲まれた庭から明るい日差しと心地よい風が通りぬけます。
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大きな開口は木製の引き込み戸 ガラス戸、網戸、雨戸すべて収まっています。 |

リビング奥の薪ストーブ
一段下がっているので穴倉のようにもなっていて落ち着きます。
作りつけのソファーの高さがフロアと同じ高さになっています。
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リビングから通り土間をみる。 料理をしていても庭を眺めることができます。 |

同じ庭を囲んで、茶室にもなる和室があります。
ご主人がお茶をたのしまれるそうです。
そこから見える庭はリビングとはまた違ってみえます。
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2階に上がると寝室と子供部屋、 部屋の大きさは広くないのですが、 天井が勾配天井で高くなっているので 狭く感じません。 |
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2階の腰窓に設けられた手摺板。 ベランダがない為、布団干し用にも使え 外観のアクセントにもなっています。 |
この建物には
柱や梁には金物が一切使われておらず、
伝統的な工法で組まれているそうです。
壁も昔ながらの土壁。
住工房和楽 谷垣さんにお話を伺うと
「昔ながらの建築の良さをわかっていただきたい。
けれども、建物が主張するのではなくて
自然に居心地のよさを感じてもらいたい」とのこと。

時間も手間も、職人さん達の心意気が詰まった建物ですが
その技が主張しすぎていないというか
説明して頂いて、「ああ、なるほど」とわかります。
丁寧な仕事は隠れた所にこそあるようです。
でもその丁寧な仕事があるからこそ
居心地のよい空間があるのだと感じました。
住工房和楽 & 森工務店さん、ありがとうございました。