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「予定外の工事発生!」

 

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解体工事が終わった日、家の中の様子を見に行きました。
「あれー、ほんと何も無くなった。」

そう思いながら建物の奥を覗いた時…

アレー!大変!!床がない!!!

 

 

既存の床を利用し、上張りをするはずでしたが、途中から床ぷっつりと床がありません。
床どころか、床束(ゆかづか:床を支える垂直の部材)もありませんでした。

 

慌てて業者さんに連絡を取りました。

現場監督のお話では、湿気がひどく、床束まで傷んでいたとの事。
このまま工事を進めるわけにはいかないと、現場監督の一存で、傷みのひどい箇所を全て解体してしまったというのです。

 

これは困りました。予定外の工事で、工事費用が膨らみます。
当初の工事計画にはない、余分な工事にもかかわらず、施主への確認もなく進められた工事であることを告げると、意外にも現場監督さんが頑張ってくれました。
「床下の傷みがひどかった。あのままの状態でここに住んで頂く訳にはいかないと思い、私の一存で進めた工事です。工事費用はこちらで負担させて頂きますので、工事を進めさせてください。」

この強い職人魂に助けられました。

今後、このような問題が発生した場合は施主に相談してもらうようお願いし、再び工事を進めてもらいました。

 

家の購入を決めた時には気付かなかった事ですが、この土地は、山間部で粘土質。湿気が多い地質のようです。
土地の性質、地質をあらかじめ知っておくことは、重要だということに、この時気づきました。

対策として、床下の湿気対策に調湿材を敷き詰めてもらう事にしました。

もちろん、これは問題の報告を受けてからの追加工事になりますので、調湿材の費用は施主負担となります。

しかし、家を長持ちさせるには、必要な費用ですね。

 

そして問題はもう一つ。

この家の建築当初、庭工事は、母屋建築の後から土を盛って行われたと思われます。
床下の土壌面が庭の土壌面より低くなっていました。
これも湿気の大きな原因です。

庭工事の際、庭が床下の土壌面より低くなるように、全体を削り取ってもらいました。

これも湿気を避けるためには、必要な工事でした。

このように、中古住宅の場合、表面からは見えない内部の傷みや、構造上の問題が解体後に分かる場合もあります。

工事計画通りにいかない、予定外の補強工事が必要になる可能性も。

特に木造部分では、シロアリの被害や木材の腐食など、深刻な問題を抱えている可能性もあります。

シロアリについては、木造部分に不審な穴やキズ傷みがないか、建物の付近で羽アリを見なかったか、など注意が必要です。

 

・リフォーム予算に余裕を持っておくこと。
・構造部分には、しっかりお金をかけて、修復・補強工事を行うこと。

・他の部分で予算を抑えることは出来ないか、材料の発注前、設計変更可能な時期など、早めに検討すること。 

予定外の工事に対して、上記のように準備が必要だと思います。

我が家ではこの費用をカバーするために、窓枠や建具、造作の棚の塗装を自分達で行いました。
結果的にはそのことが、家作りの良い思い出になりましたけどね。(^_^)

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