高島易

高島易断の六大凶殺と凶方位(都天殺 白虎 死符 病符 災殺)を解説

高島易断の六大凶殺と凶方位(都天殺 白虎 死符 病符 災殺)

高島易で運勢を判断する上では、「方殺」についての理解が大切になります。

方殺とは方位から凶位を受けるもので、九星の回座(かいざ)に基づいています。

回座とは、九星が「遁甲(とんこう)」と呼ばれる法則によって移動することを指します。

本ページでは、高島易における「六大凶殺」とその他凶方位(都天殺 白虎 死符 病符 災殺)について、くわしくお伝えしていきます。

【九星気学】高島易断の方殺の説明

【九星気学】高島易断の方殺の説明

本命殺(ほんめいさつ)

この凶方は、年の場合でも月の場合でも、その人の本命星が在泊している方位です。

誤ってこの方位に向かって修理、屋敷内の動土、樹木の植替え、移転、旅行、婚礼などを行うと、必ず何らかの形で災害を被るとされています。

本命的殺(ほんめいてきさつ)

的殺ともいいます。

本命星の在拍する方位の正反対側にあたる方位で、本命殺と同じく凶方位です。

誤ってこの方位を犯すと、本命殺と同一の災害を被りますが、この方位に相生の星が在泊しているときは、災害は比較的に軽くなるとされています。

五黄殺(ごおうさつ)

その年の方位吉凶図の、五黄土星が在泊する方位を五黄殺と称します。

本来五黄は、中丘を定位として土徳をそなえ、その徳広大にしてその位は重く、殺伐の気もまた熾烈です。

いかなる吉神の力を撃破して会吉制化(かいきちせいか)を許しません。

したがってこの凶方に向かって、何かをことをすることはすべて凶とされています。

ことに土を動かすことは大凶で、重きを主人に災いし、軽くても家人に祟ります。

暗剣殺(あんけんさつ)

暗剣殺は、五黄土星の正反対側にあたる方位の物かげから不意に刀剣で切りつけられたように、降ってわいたような病難、盗難、家庭の紛糾、事業の失敗などの災禍を被ります。

したがってこの方位に向かっての普請、造作、動土、伐木、樹木の植え替え、婚礼、移転などは厳しく避けるべきことをされています。

歳破(さいは)

歳破神とまったく同一凶方位で、まったく同一の凶意があり、いかなる吉神の力も撃破して会吉制化(かいきちせいか)を許しません。

方位を犯すことで、計画や事業の進展が滞ったり、予期しないトラブルに見舞われる懸念が生まれます。

特にビジネスや人間関係において歳破の方位を冒すと、対立や財産の損失を含めて長期的な悪影響が生じます。

月破(げっぱ)

月破は、その月の期間中のみに作用を及ぼす凶方です。

この凶方を犯しますと、歳破とまったく同一の災害を被るとされています。

月破は「破」の文字が示す通り、物事が壊れやすく、順調だった計画が突然の障害に直面したり、予期しない問題が浮上するため方位を犯してはいけません。

【高島易断】六大凶殺以外の凶方位

【高島易断】六大凶殺以外の凶方位

高島易においては、六大凶殺以外に次の凶方位があります。

  • 都天殺
  • 白虎
  • 死符
  • 病符
  • 災殺

こちらも知っておくべき凶方位ですので、以下から順番に解説していきます。

都天殺

都天殺は、五黄殺につぐ凶方とされて、この方位に向かって何事もするのも凶で、災害を被ります。

気が荒れたり、予期しない困難が訪れる可能性が高くなるために、新しい挑戦や重要な決断を控え、慎重に行動することが大切となります。

都天殺の期間を有意義に過ごすためには、無理に物事を進めず、現状維持を心がけることで、好転の兆しを手繰り寄せていくことができるでしょう。

白虎

白虎は、姫金神と同格の凶方です。

殺伐の気が盛んですから、この方位に向かっての普請、動土は忌み避けるべきこととされています。

また虎の力は大きい一方でバランスを欠くと多大な悪影響を及ぼす可能性があるため、方位には慎重に配慮が必要です。

特に家具の配置に気をつけることで、白虎の力を調和させ、家庭や住環境を守ることができるとされています。

この凶方位を犯すと、家庭内でのトラブルや不和を招く原因となることがあります。

死符

死符は前年の歳破の跡に位置するので、その旺盛ありとされ、この方位に向かっての屋敷内の動土、建墓などは忌み避けるべきこととされています。

また行動や事業を進めるのに適さないために、方位を犯すことで運勢が停滞する懸念が生まれます。

とはいえ、死符の方位は単なる「凶」や「不運」として恐れる必要はなく、内省や深めるための時期として捉えることもできます。

死符の影響下で将来の計画を立てたり、過去を見直すことで、将来的な成長のための基盤を整えることができるでしょう。

病符

病符も死符と同じく前年の太歳の跡で、この方位に向かって新規に事を始めると病災を被ります。

凶方位を犯すことで、健康に悪影響が生じるために、無理をせず、慎重に過ごすことが推奨されます。

また病符は、単に「病気」だけでなく、気力の低下や疲労感が増す傾向をも示します。

そのため特に病符の影響下にある時期には、生活習慣を見直し、休息や栄養をしっかりと確保することが肝心となります。

災殺

災殺は、ともに歳破につく凶方で、この方位に向かっての普請、動土、修理、造作などは凶です。

誤ってこれを犯すと計画が思い通りに進まなかったり、災害が起きたり不意の問題が生じます。

また人間関係においても誤解や対立が生じやすくなるために、細心の注意が必要となります。

仮に凶方位を犯した場合には、重要な決断やリスクを伴う行動は避け、落ち着いて現状維持に努めると良いでしょう。

まとめ

本ページでは、高島易における方殺について、代表的な六代凶殺についてお伝えしてきました。

凶方位をよく確認しておくことで、事前に災難を回避できることもあります。

ぜひ本ページを参考にして、身体的・精神的に豊かな生活を過ごしていきましょう。